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信念は良質のバネ、粗悪な調整器。 ――アルバート・アインシュタイン

マンガ家を志望して、流行の不条理劇でも描こうとしていた自分の愚かさを思い知らされたのだった。口をつく不信の言葉と裏腹に、本心は、あの三文メロドラマの安っぽくても、ひたむきで純粋な世界に憧れている自分に気づかされてしまった。世界を肯定したく…

ミルは議会が充分な立法能力をもつことに懐疑的だった。 特にミルが怖れたのは「階級立法」の出現であった。彼の『経済学原理』は資本主義が深刻な二つの階級の分断を生み出し、人格の陶冶などとまったく両立不可能な状態を生み出したことを的確に指摘してい…

したがってまた資本主義的私有も、自分の労働にもとづく個人的な私有の第一否定である。しかし、…それ自身の否定を生み出す。しかし、資本主義自体の成果を基礎とする個人的所有をつくりだす。すなわち、協業と土地の共同占有と…生産手段の共同占有とを基礎…