昨日から今日にかけて読み終えた本。

熊の敷石 (講談社文庫)

熊の敷石 (講談社文庫)

幾重にも重ねられた層の奥に、なにか核心めいたものがある。その核心とは、人が分かりあうことへの静かな絶望(と言い切ってしまうとつまらないけれど)、なのだろう。私には海外の友人は居ないけれども、どこかその絶望は見覚えがあった。

ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)

ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)

面白い。わりと凝った形式の小説なのだな、と思う。というのは、一般的な小説ぽい流れが一転、終盤は手紙の内容がそのまま当てられている。そのためだろう、読後は放り出されたような気持ちになった。