2006-08-09 ■ 読書 昨日から今日にかけて読み終えた本。熊の敷石 (講談社文庫)作者: 堀江敏幸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/02/13メディア: 文庫 クリック: 13回この商品を含むブログ (89件) を見る幾重にも重ねられた層の奥に、なにか核心めいたものがある。その核心とは、人が分かりあうことへの静かな絶望(と言い切ってしまうとつまらないけれど)、なのだろう。私には海外の友人は居ないけれども、どこかその絶望は見覚えがあった。ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)作者: スティーヴンソン,Robert Louis Stevenson,田中西二郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/03/02メディア: ペーパーバック購入: 4人 クリック: 12回この商品を含むブログ (62件) を見る面白い。わりと凝った形式の小説なのだな、と思う。というのは、一般的な小説ぽい流れが一転、終盤は手紙の内容がそのまま当てられている。そのためだろう、読後は放り出されたような気持ちになった。